2019年10月1日火曜日

EDRA受験記

こんばんは、麻酔科Iです。なかなか秋が深まりませんね。
今回は区域麻酔の若手のホープ、T先生にEDRA受験記を書いてもらいました。
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EDRA part2 2019 ESRA@BILBAO

後期研修医のTです。

2019.9.9にEDRA part2を受験してきましたので報告させて頂きます。

EDRAとは、約40年の歴史を持つ欧州区域麻酔学会ESRAが、2006年から行っている認定試験です。

日本でもこれに追随するかたちで、2019よりJRACEが始まりましたね。

受験のきっかけは、当科のN先生が2017 ESRAルガーノでpart2を受験された時に、自分も居合わせたからです。

そのまま、フランクフルトに移動し、Paul Kessler先生の指導を受け、それから勉強開始しました。
問題集を解きつつ、国内外のワークショップに参加しました。

2018.4 worlds congress NYCでpart1(3時間筆記)を落としましたが、2018.9 ESRAダブリンでpart1をリベンジし、今回part2(40分実技口頭試問)受験でした。

私の担当だったのはNarinder Rawal先生とSlobodan Gligorijevic先生でした。
後で調べたところ、前者は現行の教授かつEDRApart 1のvice chairで、後者も以前にESRAのpresidentやEDRA vice chairをされたとても偉い先生方でした。

口頭試問ではまず挨拶後、皿上の折りたたまれた紙片から一つ引き、開かず試験官に手渡します。
そこにquestion1-4までのテーマが記載されていて、それに沿って試験が進んでいきます。

indication、contraindication、complicationなどの基本の質問事項はあるようですが、試験官により質問が変わり、さらに返答に寄って展開も変わるようです。
基本項目以外は試験官に一任され、加点方式で積み上げていくのかもしれません。

1問目 landmark
Supra/Infra BPB
腕神経叢について概要を聞かれた後、Supraclavicularについての質問展開になりました。
体表の解剖、ランドマーク法、適応、禁忌、合併症について聞かれます。
landmarkの項目だったのですが、途中からエコーを指示され、ライブモデルで画面上の構造物やエコーガイド法での説明も求められました。

2問目 ultrasound
Popliteal sciatic
まずは概要について聞かれた後、ライブモデルに移行し、レジデントにどうやって説明するの?教えて?と質問されました。
1問目と同じように体表から解剖を説明して、エコーで描出を指示され、同様に適応、禁忌、合併症を一通り質問されます。
話の流れは忘れましたが、私がタニケットペインについて返答した際に、タニケットペインについての言及も加わりました。

3問目 clinical case
高齢女性の大腿骨骨折のcase scenarioで、状況と合併症を説明され、君ならどうする?と質問されます。
区域麻酔なのか全身麻酔なのか、それぞれの適応や理由を聞かれました。
それからneuraxialについて話が広がり、最後はmultimodal analgesiaについて質問が波及しました。

4問目 complication
ブロック後に患者が興奮したけど、何を疑いますか?と聞かれました。

LASTの疑いと理由を述べると、そこからLASTの言及になります。
局麻の特性、症状、lipid emulsionなど、LASTガイドラインの内容を次々と質問されました。

40分の質疑応答が終わると、御礼を述べ、退室しました。

今回EDRA part2にチャレンジするにあたり、多くの先生方に御助言を頂き、感謝申し上げます。

part2受験にまで到ったのも、既にEDRAを取得されている先輩がいる事に加え、留学生を積極的に受け入れている当科だからこそ、医学英語でのdisscussionの機会に恵まれたからだと思います。

非常に恵まれた環境で研修している事を実感しました。

結果は試験から一カ月ですが、合否を真摯に受け止め、今後も大好きなregionalの勉強をコツコツと続けて行きたいと存じます。

区域麻酔は、麻酔科の他分野からすると比較的新しく、今まさに盛り上がりつつある分野だと思います。

今後手術室で必要なスキルの1つになっていくと思いますので、これからも一緒に勉強させて頂きたいと思います。

写真は、受験後のcadaver workshopでN先生と。試験官のSlobodan Gligorijevic先生と。

2019年9月26日木曜日

Advanced PTEeXAM合格体験記

連投です、麻酔科Iです。
7月にNBE Advanced PTEeXAMを受けてきまして、その体験記を書こうと思います。

昔は受験のために海を渡らなければならなかったようですが、現在はCBTで東京か大阪で受験できます。自分で会場を予約するので、受験決めて金振り込んでから放置してると会場が埋まっちゃって危険です。

8時半に集合し、メガネまでチェックされるセキュリティチェックを経て試験会場へ。
東○ハイスクールの自習室を彷彿とさせる作りで、なんか集中できそうです。隣の席との間にパーティションもあるので、気になりません。

英語の説明文やら操作チュートリアルを終えるとすぐに試験開始、40問54分×5セット。動画は止めたり何度も再生したりと操作性はかなり良かったです。画像1発、もしくは連問の臨床問題が多くて、ちょこちょこ原理もあって、の繰り返しでした。
全体で休憩時間15分しかないので昼食をとる余裕はなさそうです。
13:30過ぎに終了。

出題された問題を共有することは禁止されてるらしいので詳細は伏せますが、満遍なく出るのと、実臨床で出会う頻度順に問題数も多い印象で、臨床の現場で見てれば答えやすいかなという印象でした。JB-POTより素直な問題が多く、問題数が多いのでミスしても薄まります。日本語での知識があればあとは英語に変換するだけなので、JB-POT未受験ならばまずは日本語の教科書で知識を整理した方が早いかもしれません。
その上で、自分はこの本で勉強しました。

Clinical Manual and Review of Transesophageal Echocardiography Third Edition


最近改定された最新版です。満遍なく、体系的に英語で学べるのでおすすめです。

日本心臓血管麻酔学会参加レポ

ご無沙汰しています、麻酔科Iです。
先日京都で行われました、日本心臓血管麻酔学会 第24回学術大会のレポートです。

心臓麻酔のあれやこれやを聞いてきましたが、知識のアップデートはもちろん、自施設と他施設でのプロトコールやストラテジーの違いに着目しているととても楽しめました。
「近未来のTEE」であるVector Flow Mappingの講演も意気込んで参加しましたが、ほぼ理解できなかったので笑、おとなしく論文読みます。渦が大事...?

ポスター演題を2題発表してきました。デジタルポスターなので印刷の必要もないし、pptスライド形式だったのでレイアウトに悩むこともなくなりました。昔のいわゆる「ポスター」形式で紙に印刷して、なんてのはどんどん廃れそうですね。見にくいし。
発表に関しては、当院に負けず劣らずのしょっぱい(注:臨床的に重症な)症例報告を近しい学年であろう先生方が報告されていて、みんな頑張ってるんだなーと、励まされました。



2019年7月28日日曜日

医局説明会 祝・入局!

こんばんは、麻酔科Iです。本日の医局説明会は大盛況だったようですね!!

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医局員Tです。
7月28日に2019年度入局説明会を催行させて頂きました。
以前幾度か幹事をさせて頂きましたが、去年からは大学院生としてプレゼンターをさせて頂いております。
場所は神楽坂のイタリアンレストランで、僕が6年前に説明会で入局宣言をしたお店です。懐かしい!

まず両教授の挨拶から始まり、御参加頂いた研修医の先生方に自己紹介をお願いしました。
それから、コースでの食事を楽しみながら各部門のプレゼンです。
麻酔科専攻医、地域研修、心臓麻酔チーム(TCAT)、集中治療科、ペインクリニック、研究留学、大学院進学、ママさん女医と、プレゼンターを務めて下さいました先生方、ありがとうございました。

質疑応答のあとに、なんと4名の先生がその場で入局宣言をして下さりました!拍手喝采!!
その他の先生も、前向きに検討頂いているようですので、四月より一緒に働ける事を楽しみにしております!

話は変わりますが、心臓麻酔と言えば女子医大、女子医大と言えば心臓麻酔というのが、業界では周知だと思います!しかし、実は最近医局内で神経ブロックのブームが訪れております。
J-RACEも始まり、本院の受験者10名全員合格という喜ばしい結果から、区域麻酔チーム結成の噂もチラホラ出ているようです。JB-POTとJ-RACEのダブルホルダーも複数名おりますので、一緒にダブル取得目指しましょう!





国立成育医療研究センターでの研修

おはようございます、麻酔科Iです。
本日は医局説明会ですね。多くの先生が入局を考えてくれることを期待しています。
さて、今回は国立成育医療研究センターでの研修の様子をY先生に教えていただきました。

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医療錬士5年のYです.
私は2018年4月から2019年3月まで,国立成育医療研究センター(NCCHD)に出向していました.参考までにその経験をレビューしようと思います.

東京女子医大麻酔科では,小児麻酔を重点的に学びたい人向けに,NCCHDへの1年間の出向が可能となっています.
その研修内容は,10ヶ月間の小児麻酔と2ヶ月間の産科麻酔になっており,NCCHDではいわゆる後期研修医的な立場で研修することとなっています.他大学からの研修生も大勢いるので,女子医大の外の空気を吸うことができて,色々刺激を受けることになりますし,研修医に戻ったような気分を味わうことができて楽しいです.

小児麻酔では週4日の手術麻酔と週1日の外来をやることとなっています.
手術麻酔の特徴としては,例えば女子医大では泌尿器と消化器系の手術がほとんどですが,NCCHDでは概ね全ての分野の手術を経験できます(とは言っても,小児の外科系疾患のごく一部ですが…).1年間の経験症例数としては,6歳未満に限ると200例程度を経験します.
外来では麻酔説明と同意書取得,さらに小児の体調チェックを行います.10人程度の日もあれば,30人ほど受け持つ日もあり,ここでも色々な経験をすることになります.

産科麻酔の研修は週2日が手術麻酔(主に帝王切開の麻酔),週3日程度LDRで無痛分娩を学びます.ここでの特徴は,無痛分娩における疼痛管理が児娩出まで麻酔科医に一任されていることです.脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔をうまく組み合わせて,分娩進行の妨げにならないように疼痛管理を行います.

上記のように,NCCHDでの研修は経験できることが多くあります.もし小児麻酔に興味があれば,心臓のローテーションも終了した錬士4年目くらいに出向を考えても良いかもしれません.

最後に,NCCHDの朝は早く7時30分よりカンファレンスが始まりますので,7時には麻酔準備を始めることになります.NCCHD自体,新宿からのアクセスがあまり良くないことを思うと,敷地内の寮に住んでもよいかもしれません(キレイなのですが…).
以上でレビュー終了です.簡単ですが,出向を考えている方々の一助となれば幸いです.

2019年6月10日月曜日

ICCVA-ASCA参加レポート

こんばんは、麻酔科Iです。
怒涛の学会レポートですが、最後は私から、6/6~6/8に韓国で開催されたICCVA (International Congress of Cardiothoracic and Vascular Anesthesia)-ASCA (Asian Society of Cardiothoracic Anesthesia)に参加してきたので報告させていただきます。



2年前にも香港で開催されたASCA meetingに参加させていただきましたが、今回はICCVA, そしてKSCVA (Korean Society of Cardiothoracic and Vascular Anesthesiologists)との合同開催ということもあって、かなり大規模な学会でした。
心臓血管麻酔に関するセッションやシンポジウム、ワークショップ、E-poster展示と、盛りだくさんの内容でした。
3Dエコーやストレインに関しての知識のブラッシュアップや、VAD, はたまた当院でも近いうちに導入されるであろうIMPELLA (補助循環用ポンプカテーテル)のエコー評価、臨床応用に至っていない非カテコラミン血管作動薬、 TAVIやMitraClipなどカテ治療の合併症やTEE guidanceの方法、ビッグデータ・Deep learningと麻酔の未来などなど...。とても濃密かつ最新の知識を手に入れることができました。英語の講演なので勉強不足な自分としては一聴して全ては吸収できませんでしたが、引用文献を後でcheckしてみるというのも学会での知識の獲得法の一つかなと思っています。

E-posterではFontan循環の麻酔管理に関する2例報告を発表してきました。Moderatorが順番に発表者のもとへ巡回してきてshort presentationを行う形式で、とても和やかな雰囲気の中リラックスして発表することができました。当院の心臓麻酔研修へ来られている留学生の先生方も素晴らしい発表をされていました。





夜は野村教授と食事会をさせていただいたり、学会主催のGala dinnerへ参加してきました。突然の暗転、光る男たちがクラブミュージックに身を任せダンスし始めた時、学会主催者側の本気を見た気がしました。笑




今回ポスター指導をしてくださったN先生は海外の先生方とも交流が深く、様々な先生と交流されている姿を見て、N先生のようにglobalに活躍できる人材となっていけるよう精進していきたいと感じました。

隙間時間をぬって少しばかりソウルの観光もできました。とりあえずタピオカミルクティーは飲んでおきました。


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東京女子医大麻酔科では、若手のうちから国内・国外問わず様々な学会で発表できることが強みの一つです。
研修医の先生方も、入局された暁にはどんどん学会発表の経験を重ねてstep upしていただけたらと思います。
くどいようですが、今月・来月と医局説明会を予定していますので、是非ともご参加ください!
問い合わせ先
女子医大麻酔科医局 <ikyoku.ac@twmu.ac.jp

ESA参加レポート

こんばんは、麻酔科Iです。
学会レポートまだまだ行きます、次はESA (European Society of Anaesthesiology)のcongressに参加されたI先生にレポートしていただきます。
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医局員Iです。
6/1-3にウィーンで開催されたESAに参加してまいりましたのでご報告します。

ウィーンについた日の朝からpre-congress courseのpoint of care ultrasound in neonates and childrenを受講しました。講義をみっちり受けた後に本物の子どもたちやマネキンでの実習でした。講義についていくのはなかなか大変で心が折れそうになりましたが、実際にエコーを当てながら指導を受けることができ、有意義な1日となりました。

ポスター発表では様々な国の方がおり、その発表やポスターを見るのも勉強になりました。
私のセッションは産科麻酔領域の症例報告でした。興味深い症例が多く、実際に自分がその症例に遭遇したらどうすべきか悩ましいなと思いました。
発表はとても緊張しました。反省すべき点も多かったですが、どうにか伝わったようでした。
今回一緒に行ったK先生O先生は堂々と発表されており、刺激を受けました。


学会の合間には美味しいご飯を食べたり観光をしたりと楽しむことができました。見るべきところが沢山ありましたが、十分な時間がなかったのでまたの機会にウィーンに行ってみたいです。


今回のESAは私にとって初の海外での発表でした。英語での抄録作成・演題登録・参加登録・英語での発表など戸惑うことも多かったですが、良い経験ができたと思っています。
ご指導いただいたF先生、初海外学会の私をなにかと気にかけてくださったK先生、英語発表ダメ出ししてくださったO先生、快く送り出してくださった病院の先生方、本当にありがとうございました!

IARS参加レポート

こんばんは、麻酔科Iです。
続きましてIARS(International Anesthesia Research Society)のannual meetingに参加されましたS先生にレポートしていただきます。

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こんばんは!麻酔科後期研修医のSです。
5月にカナダのモントリオールで開催されたIARSの参加報告です。
TAVI中の下腿の酸素化測定と血管損傷の関連についてポスター発表してきました。今回は発表者に直接質問する自由(?)な形式でしたから、質問を受けるのに緊張しながらも、気になる発表に質問しに行くことができました。
いくつかのセッションに参加して、英語の発表を理解して質問する事の難しさを感じていましたから、気軽に質問できるいい機会に感じました。

今回は初めての国際学会参加で、何気に難しい学会登録の手続きから、発表のご指導まで、たくさんご指導を受けながら参加できました。なかなか知り合えない他大学の先生方と交流できたり、上の先生方の考えを知ることができたり、観光も一緒にしたり、なかなか日常業務の中では味わえない素敵な経験でした。今後も参加したいですね!
 
 
本家が焼けちゃったノートルダム大聖堂は、しっかり観光してきました! 

日麻学会 新入局員レポート

こんばんは、麻酔科Iです。
この時期は学会が数多く開催されていますね。
先日行われた日本麻酔科学会 学術集会について、新入局員のK先生にレポートしていただきました。

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初めまして!
新入局員のKです!

今日は4月に入局した医局員が日本麻酔科学会第66回学術集会に行ってきたのでブログで ご報告致します。



今年の日本麻酔科学会は神戸で行われました。初めて参加する学会だったので、緊張と楽しみでいっぱいで東京を出発しました。(皆んなで同じ部屋に泊まって修学旅行みたいでした〜)

学会は麻酔に関わる様々な分野の講演を各会場で聞けたり、麻酔には欠かせない最新の医療機器を見ることができます。(休憩スペースでお菓子も食べたよ🍘)

私たちは、主に呼吸器外科のときに使う分離肺換気やブロンコキャスについてのお話、小児の気道管理のお話を聞いてきました。


他にも最先端の研究や海外では何が主流になっているのかなど、なかなか聞くことが出来ないとても貴重なお話ばかりでした。

また、医療機器ブースでは普段使用している麻酔・手術に関わるいろいろな道具が展示されていました。
実際にi-gelを使って挿管している様子です。



医療機器も日々新しくなっていて、患者さんにより安全に麻酔を受けて頂くよう最新の知識をアップデートする必要があると感じました。

神戸に来た1番の目的はもちろん学会参加ですが、少し観光もして参りました!
そして、神戸の楽しみは神戸牛! 野村教授、尾崎教授に素敵なお店に連れて行って頂きました。普段はできない色々なお話をしながら、楽しい時間を過ごしました。
お肉はもちろんとてもおいしくて、すぐに食べ終わってしまいました!



他にもガイドブックやInstagramでよく見るおしゃれなスタバにも行き、神戸を堪能して参りました。
来年は後輩と一緒に行けるのを楽しみにしてます!



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研修医の先生方には、入局してからの雰囲気を少し感じられたのではないでしょうか。
今月、来月と医局説明会を予定していますので、少しでも気になる方はぜひご参加ください。

問い合わせ先
女子医大麻酔科医局 <ikyoku.ac@twmu.ac.jp


2019年6月3日月曜日

experience in TWMU

こんにちは、麻酔科Iです。
今回はタイからの留学生であるN先生に、女子医大での心臓麻酔研修の様子を語っていただきました。
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My name is Neranchala. I am an anesthesiologist from Thailand. I have an opportunity to study as clinical cardiovascular anesthesia fellowship in TWMU.
Cardiac anesthesia team in TWMU is very good. Every cardiac anesthesiologist stuff is so nice, smart and welcomed. They discuss knowledge and also teach me how to do transesophageal echocardiography which is really important and helpful for cardiac surgery. I experience many kinds of interesting cardiac cases here. And many cases that I rarely or never attend before such as OPCAB, TAVI, LVAD implantation and cardiac transplantation open my eyes. I can see and learn how to monitor and manage during intraoperative case.
Beside the knowledge, the atmosphere in OR is so good. TWMU staffs including cardiac anesthesiologist,  surgeons, nurse staff and also perfusionists are very kind and friendly. They dedicate to patients. They are a good team.
It is wonderful experience for me during a year and I am really happy to be part of the TWMU team.

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留学生と交流することで英語の勉強にもなったり、国外での医療事情の話を聞けたりと、非常に勉強になっています。
当院麻酔科へ興味を持っていただけましたら、6月15日(土)12時頃から本年度第1回医局説明会がありますので、ぜひご参加ください。
問い合わせ先
女子医大麻酔科医局 <ikyoku.ac@twmu.ac.jp

2019年5月31日金曜日

J-RACE合格体験記


こんにちは、麻酔科Iです。
さて、今回はG先生にJ-RACE合格体験記を綴っていただきました。
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現在練士3年目の麻酔科Gです.

先日当ブログ内でT先生がご報告されていましたが,高知で行われた第一回日本区域麻酔検定試験(Japanese Regional Anesthesia Certificate Examination : J-RACE)を受験してきました.受験の約1か月後に通知が郵送され,かろうじて合格することが出来ました.

T先生に誘われた事が受験のきっかけでしたが,学年が近い若手の先生方や指導医の先生方も多数申し込まれていました.勉強中に疑問に思ったことを多くの先生方に確認出来たことや,みんなで勉強することでモチベーションが保てたことが合格に繋がったのだと感じています.
また,指導医のN先生やT先生が区域麻酔についての勉強会を定期的に開催して下さっていて留学生の先生方と一緒に解剖から最近の知見まで幅広く知識を吸収することが出来ました.


「学習内容を日々の臨床に反映しなければ学習した意味は無い」と以前上級医の先生に指導されたことがありますが,その点では今回の試験勉強は自分自身の臨床に少なからず影響を与えたと感じています.
合格したとは言え,実際の試験内容には自分が知らないことが多数出題されており,現状に満足せずに知識と経験を積み重ねて日々の臨床を頑張っていきたいと思います.

2019年5月24日金曜日

大学院生報告

こんばんは、麻酔科Iです。
本日は大学院に進み研究をされているT先生から、大学院生活の様子を教えていただきました。
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麻酔科専攻医をしながら、博士課程のため基礎教室で研究をしておりますTです。

現在博士課程2年目で、先日病理学会総会にて研究内容をポスター発表して参りました。

一昨年、当科の両教授へ、病理学講座(神経病態科学分野)進学への進学相談をしたところ、快く応援して下さり、研究室の主任教授へその旨をお伝え下さりました。

そのため、現在は麻酔科専攻医のための手術室勤務と、研究とを週の半分ずつ兼任しております。

写真は病理学講座(神経病態科学分野)のS教授に直前チェックを頂いているところと、発表時です。



当麻酔科入局後の進学や、所属研究室の病理学講座へご興味がある方は、是非ご連絡ください。

2019年5月17日金曜日

2019年度 医局説明会 開催決定


麻酔科医局員Hです。5月半ばに入り、今年度入局の先生たちも仕事に慣れてきたようです!腎移植や小児麻酔など専門性の高い麻酔もしっかりこなしています。これからの成長がさらに楽しみです。
さて、今年度医局説明会の日程が決定いたしました。今年は2回に渡って開催予定です。
どちらかの参加、もしくは両日参加も大歓迎です!!
1回は参加人数によって開催場所や内容変更の可能性があります。
2回の説明会は人数に限りがございますのでお早めに下記までお申し込みください。

☆第1回 医局説明会☆
日時:615日(土)12時頃~
場所:東京女子医科大学病院内 もしくは近隣レストランの可能性あり
内容:昼食をとりながら入局後の流れについて説明
説明会の前後に院内の見学を検討しています

☆第2回 医局説明会☆
日時:728日(日)12時~ 2時間程度
場所:神楽坂のイタリアンレストラン
内容:イタリアンのランチコースを食べながら入局後の流れや心臓麻酔研修、ペインクリニック研修、ICUや大学院、留学など各分野についてご説明いたします。

問い合わせ先
女子医大麻酔科医局 <ikyoku.ac@twmu.ac.jp

ご参加希望の方は お名前、希望参加日程、職歴を記載の上メールにてご連絡ください。
早退や遅刻の参加も可能ですのでご相談ください。
たくさんのご参加を医局員一同お待ちしておりますーー!!

2019年5月8日水曜日

J-RACE受験記

こんばんは、麻酔科Iです。
今回はJ-RACE受験記をT先生にお願いしました。


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麻酔科Tです。

4月末に高知で行われた第六回区域麻酔学会の際に、第一回日本区域麻酔検定試験(Japanese Regional Anesthesia Certificate Examination : J-RACE)が施行されました。

当科でも多くの区域麻酔好きの医局員が受験して参りました。

写真は試験後に、皆でカツオ料理を食べながら、打上げランチしてるところです。





今回受験者はおよそ570人と、多くの麻酔科医が高知に集まり、試験会場は異様な緊張に包まれておりました。

初回という事で過去問が存在しないため、試験対策には学会推奨の問題集や資料集を用いて、勉強しました。

実際の試験は、150分100問のマークシート選択形式で、ペインクリニック領域も含む、幅広い知識が問われる出題でした。

悪戦苦闘していると、あっという間に終了時刻になり、解答用紙回収となりました。

今回の試験勉強を通して、解剖学、薬理学、エコー装置や刺激装置、患者因子による生理学的な変化など、区域麻酔に関わる項目を系統的かつ網羅的に学ぶ良い機会となったと思います。

そして、今後の勉強継続の課題にもなりました。



また、当科では、B-Braun社主催のフランクフルト大学整形外科病院への短期研修の参加や、ESRA、ASRAなどの海外学会へ参加されている先生もいます。



写真は2018ESRA in Dublinです。
フランクフルト大のケスラー教授と、QLBのボルグルム先生、そしてフランクフルトブロック研修に参加した当科の先生方です。

区域麻酔に興味をお持ちの研修医の先生方は、医局宛に気軽にご連絡ください。

2019年4月12日金曜日

DAM(Difficult Airway Management:困難気道管理)セミナー

こんばんは。麻酔科Iです。
今回は先日行われたDAM(Difficult Airway Management:困難気道管理)セミナーの模様をI先生にレポートしていただきました。


医局員Iです。
新年度になり、女子医大麻酔科も5人の新しい先生を迎えました。うれしいことです♪

さて早速毎年恒例の新入局員を対象とした院内DAMセミナーが開催されました。
集中治療科のN先生が講師をしてくださり、医局員3名も参加させていただきました。

まずはDAMのアルゴリズム・気道評価の方法などについてレクチャーをしていだきました。

レクチャー後は実際に手を動かしての実習です。
マスク換気、エアウェイ、ガムエラスティックブジ―、マッキントッシュ喉頭鏡、声門上器具、気管支鏡など人形で練習しました。手技・器具の使い方のコツについても教えていただき、明日からやってみようと思うことが沢山ありました。

次にシュミレーターの人形を使用して学んだことを復習しました。
(女子医大には綺麗なシュミレーションセンターがあり、様々なシュミレーターがあります。専門医試験の実技試験の練習にも使えます!)
肥満・睡眠時無呼吸症候群を指摘されている症例で換気困難・挿管困難となった場合に何をするかを練習しました。実際に遭遇しそうな症例ですね…。新入局員の先生方もチームワークで危機的状況を脱することができました。

最後に豚の喉頭を使用した輪状甲状間膜切開の練習をしました。メス・ガムエラスティックブジ―を使用する方法を教えていただきました。
実際に輪状甲状間膜切開が必要になるような状況には陥りたくはありませんが、いざというときにできるように練習しておくことは大事ですね。

内容が濃く、あっという間に終了の時間となってしまいました。
どの手技・器具も基本となるものですが、新入局の先生方には学ぶ機会、医局員にはDAMのアルゴリズム・自身の気道確保の知識・手技を見直すよい機会となりました。学んだことを日々の臨床に活かしていきたいです。
N先生ありがとうございました。