2019年4月12日金曜日

DAM(Difficult Airway Management:困難気道管理)セミナー

こんばんは。麻酔科Iです。
今回は先日行われたDAM(Difficult Airway Management:困難気道管理)セミナーの模様をI先生にレポートしていただきました。


医局員Iです。
新年度になり、女子医大麻酔科も5人の新しい先生を迎えました。うれしいことです♪

さて早速毎年恒例の新入局員を対象とした院内DAMセミナーが開催されました。
集中治療科のN先生が講師をしてくださり、医局員3名も参加させていただきました。

まずはDAMのアルゴリズム・気道評価の方法などについてレクチャーをしていだきました。

レクチャー後は実際に手を動かしての実習です。
マスク換気、エアウェイ、ガムエラスティックブジ―、マッキントッシュ喉頭鏡、声門上器具、気管支鏡など人形で練習しました。手技・器具の使い方のコツについても教えていただき、明日からやってみようと思うことが沢山ありました。

次にシュミレーターの人形を使用して学んだことを復習しました。
(女子医大には綺麗なシュミレーションセンターがあり、様々なシュミレーターがあります。専門医試験の実技試験の練習にも使えます!)
肥満・睡眠時無呼吸症候群を指摘されている症例で換気困難・挿管困難となった場合に何をするかを練習しました。実際に遭遇しそうな症例ですね…。新入局員の先生方もチームワークで危機的状況を脱することができました。

最後に豚の喉頭を使用した輪状甲状間膜切開の練習をしました。メス・ガムエラスティックブジ―を使用する方法を教えていただきました。
実際に輪状甲状間膜切開が必要になるような状況には陥りたくはありませんが、いざというときにできるように練習しておくことは大事ですね。

内容が濃く、あっという間に終了の時間となってしまいました。
どの手技・器具も基本となるものですが、新入局の先生方には学ぶ機会、医局員にはDAMのアルゴリズム・自身の気道確保の知識・手技を見直すよい機会となりました。学んだことを日々の臨床に活かしていきたいです。
N先生ありがとうございました。