2014年5月23日金曜日

日本麻酔科学会第61回学術集会 Anesthesiology Impact at Present and Potential for the Future

初めまして、練士一年目のTです。
入局後初の学会ということで、5/15(木)~5/17(土)にパシフィコ横浜に行ってきました。
 
新一年生は三日間フルで参加させて頂けるとのことで、同期とわくわくしながら、
先輩医師の発表やリフレッシャーズコースを事前にチェックしました。

シンポジウムや大きな講義は会場も広く、ドギマギしながら入ると、
普段身近な教授や講師の先生が壇上で講演されておりました。
そこでは、自分の知らない多くの医師達が真剣に受講しているのを見て、
そんな先生方に常日頃指導して頂けるなんて、ありがたい環境だなと感じました。
 
また、近い学年の先輩医師達が堂々と演題やポスター発表をしているのを、
来年は自分たちの番だとドキドキしながら、尊敬の眼差しで見学しました。
 



 
 

企業ブースでは多くの新製品について説明して頂きました。
個人的に気になったものを、いくつか紹介していきます。
 
一つ目は分離肺換気用のダブルルーメンチューブです。
気管支カフと気管支チューブに可動性があり、体位変換等で
カフがズレにくい構造となっておりました。
この製品にはバイトブロックも備え付けてあり、深さ調節の際に、
ワンタッチでバイトブロックとチューブを付け外しできるというのも利点でした。
 
二つ目はMaCGRATHビデオ喉頭鏡の新型ブレードです。
現在のものより弯曲が強く、先端が長くなっており、また表面の加工により
すべりが良くなっているとのことです。
海外で発売されたばかりとのことで、早く使用してみたいです。
 
三つ目は簡便に心筋酵素、D-dimerなどを測定できるデバイスでした。
血ガスのようにセットすると数分~数十分で順次測定結果が表示されるというものでした。
心疾患患者に対し、術中や術前での迅速な評価が必要なときに、非常に有用だと思いました。
 
四つ目はBISに変わる脳波測定方法で、画像イメージで
左右の脳の覚醒度を確認できるとのことでした。
こちらは承認がまだとのことでパンフレットも作成されてませんでしたが、
近未来を感じるモニターにワクワクしました。
当麻酔科はどんどん新製品が導入されるので、メカ好きの自分としては嬉しい限りです。



 

   



リフレッシャーズコースやランチョンセミナーでは、新入局員に相応のコースがたくさんあり、
食い入るように講義を聞いておりました。
薬剤の基本的な知識から、本にあまり書いてない具体的な臨床での投与方法を聞けて、
とても有意義でした。
レミフェンタニルとプロポフォールの投与バランスや、デクストメデトミジンの投与法、
不整脈薬の特徴など、丁度疑問に思っていた事を知れてとても勉強になりました。

また、そのような合間に、海外から留学でいらした先生と同期らとで
ホテルのランチビュッフェに行ったり、麻酔科志望の他大や他病院の後輩と会ったりと、
勉強以外にも学会を満喫させて頂きました。






 
大満足の学会参加で、来年の神戸での学会を既に心待ちにしております。
 
 
以上、Tより学会報告でした。

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