9月13日におこなわれました医局会の報告をいたします。
まずは、セボフルランとトラマール(ファイザー)の勉強会では、トラマールとトラムセットの違いを勉強しました。
トラマールはアセトアミノフェンが含まれていない非がん性慢性疼痛の鎮痛薬で、トラムセットは325mgのアセトアミノフェンが含まれている合剤です。添付文書に記載がありますが、1500mg/dayを超えると肝障害の注意をする必要があります。
しかし、アセトアミノフェンは風邪薬などにも含まれており、普段からトラムセットを内服している人が一緒に内服すると、高容量のアセトアミノフェンを摂取してしまう可能性があります。
例えばペイン外来の患者さんが、知らず知らずのうちに風邪で風邪薬を内服している可能性もあるので、注意したいと思いました。
次に公衆衛生学教室のN先生より、厚生労働省がおこなっている、雇用の質のマネジメントシステムについての説明がありました。
医師が医師の雇用の質を上げていくのが狙いで、当医局が初の試みだそうです!
直接業務・間接業務に対する介入を行うことで、職場に潜在的にあるという困難を良くすることが出来るかもしれないというのです。
プロジェクトがこれから始まるということで、ブログをお読みの方は、今後の展開をご期待ください。
練士H先生による抄読会もおこなわれました。今回のテーマは『全身麻酔の術中のグルコース投与が代謝にどう影響するか』でした。
術中の少量グルコース投与は高血糖をきたすことなく、脂質代謝が抑制されるようです。
術前から術中のグルコース投与で飢餓状態からくる脂質異化の回避ができるとのことでした。
最後に練士Y先生による症例発表もあり、今回も多くのことを勉強できる医局会でした。
次回は臨床麻酔科学会の直前の医局会とのことで、それに関する内容になるようです。
少しずつ気温も下がり、過ごしやすい日が続いておりますが、皆様も体調に気をつけてお過ごし下さい。以上練士Fでした。